地中熱源空調システムの初期投資
地中熱源空調システムを導入する際の初期投資は、従来の空調システムと比べて確かに高めです。
しかし、この初期投資は長期的なコスト削減と環境負荷の低減につながります。
以下、主な初期投資項目をご紹介します。
- 地中熱交換井の掘削と設置費用
地中熱源空調システムの核となる「地中熱交換井」の掘削と設置には、一定のコストがかかりますが、弊社ではイノベックスの独自技術「ヒートクラスター工法」を採用する事で、地中熱交換井の本数を約1/5まで削減する事が可能です。これによって限られたスペースを有効的に使用でき、初期費用コストを大幅に削減する事ができます。
- ヒートポンプの購入と設置費用
ヒートポンプは地中熱源空調システムの心臓部です。建物の冷暖房や温水供給に必要な設備能力を算出、最適なヒートポンプシステムを設計し、設置します。
- 配管・ポンプ等の付帯設備費用
効率的な熱交換システムを実現するために、専門のエンジニアによる綿密な設計が求められます。環境効果を表す「見える化システム」を提供させていただく場合もございます。
補助金を活用して初期投資を抑える
地中熱源空調システムの導入には、政府や自治体からの補助金を活用することで、自己負担を大幅に抑えることができます。
地中熱源空調システムの運用コスト
導入後の運用コストは、地中熱システムの大きな魅力のひとつです。
以下に、運用コストの主な項目をご紹介します。
- エネルギーコストの削減
地中熱源空調システムは、地中の安定した温度を利用するため、従来の冷暖房システムに比べてエネルギー効率が高く、結果としてエネルギーコストが削減できます。具体的な削減率は、建物の規模や使用状況によりますが、一般的には20〜50%の削減が期待できます。
- メンテナンスコスト
地中熱源空調システムのメンテナンスコストは、定期的な点検と必要な修理が主な項目です。ヒートポンプや配管システムの定期的な点検を行うことで、システムの効率を維持し、長寿命化を図ります。
- 運用管理コスト
地中熱源空調システムの運用管理には、専門知識を持つスタッフによる管理が必要です。運用データのモニタリングやシステムの調整を行うことで、最適な運用を維持します。
長期的なメリット
地中熱源空調システムの導入には長期的な視点で見ると、多くのメリットがあります。
- エネルギーコストの削減:長期的にはエネルギーコストの大幅な削減が期待できます。
- CO2排出量の削減:再生可能エネルギーを活用することで、環境負荷を大幅に低減できます。
- ZEB達成やカーボンニュートラルへの貢献:地中熱源空調システムの導入は、ZEB達成やカーボンニュートラルを目指す上で非常に有効です。
まとめ
地中熱源空調システムの初期投資は、従来の空調システムと比べて確かに高めですが、補助金を活用することで自己負担を抑え、長期的なコスト削減と環境負荷の低減を実現することができます。
ZEB達成やカーボンニュートラルを目指す皆様にとって、地中熱システムは非常に有効な手段です。
地中熱源空調システムの活用事例集はこちら
地中熱の効果や、これまでの活用事例及び、導入に至るまでのプロセス、自社工場の活用事例などについてわかりやすく解説しています。
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